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1933年を聴く 戦前日本の音風景

1933年を聴く 齋藤桂 著

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齋藤桂 著

発売日:2017.12.30
定価:2,592円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-4353-1

近日発売

この本の内容

近代化=西洋化から、近代化=国粋化への転換点で
ひずむ音に狂わせられる人々を、私たちは笑うことができるのか?

世界がファシズムに傾斜していく境ともいえる1933年。日本において1933年は、それまで近代化が西洋化とほぼ同義であったのに対して、国粋化という形の近代化を目指すという方向へ転換していく年に当たる。
そうした時代状況を反映して、音と音楽においても多様なかたちでその転換期のひずみが現れている。1933年の音と音楽に関連するユニークな出来事を通して、〈戦前〉の日本社会の空気を浮かび上がらせ、それ以前/それ以後の連続と断絶を描く。

目次

1 尺八奏者・野村景久による殺人 ―音楽の合理化と精神論
2 「良い」田舎と「悪い」田舎 ―音楽における都市と地方
3 伊豆大島三原山に見る近代 ―自殺ブームと音楽
4 政治・経済と音楽家たち
5 国際連盟脱退という「まつりごと」 ―デモ行進の音楽
6 サイレンのある街 ―時報、防空警報、皇太子の誕生

著者紹介

齋藤 桂 (さいとう・けい)

1980年生まれ。大阪大学文学部助教。専門は、日本音楽史。
2010年大阪大学文学研究科博士後期課程文化表現論専攻修了、博士(文学・大阪大学)。京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター非常勤講師、大阪芸術大学非常勤講師、日本学術振興会特別研究員PD、日本学術振興会二国間交流事業特定国派遣研究者としてヘルシンキ芸術大学シベリウス音楽院博士研究員を経て、現職。著書に、『〈裏〉日本音楽史――異形の近代』(2014、春秋社)がある。